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日本での外国為替証拠金取引の始まり

外国為替証拠金取引は英語では「Foreign Exchange」通称FXと呼ばれる差金決済取引の一種です。通常は証拠金と呼ばれる保証金を業者に預けて通貨の売買を行いその「差金」によって利益を得ます。

外国為替証拠金取引は日本では1998年の外国為替法および外国貿易法の改正に伴って解禁となりました。当時はちょうど日本の一般家庭においても投機熱が高まっていた頃であったことと同時にコンピュータを各家庭や個人が所有することも一般的となり、またインターネットの普及も相まって、外国為替証拠金取引は急速に利用者数を増やしていきました。

その後外国為替証拠金取引を行う証券会社や専門の業者も次々と増えてゆき、外国為替証拠金取引は人気の投資方法として定着しましたが、この人気を決定づけた象徴的な出来事として、2007年にごく普通の主婦が外国為替証拠金取引で得た利益から1億4000万円もの脱税をしていたことが各メディアで報道されたことがありました。

この事件は外国為替証拠金取引では、家庭の専業主婦でもやり方次第で億の単位の利益を上げることも可能だとして、人々に非常に大きなインパクトを与えました。実際に日本のこうした一般の個人投資家による外国為替証拠金取引などの投資は世界的なマーケットから見ても無視できないほどの影響力があるとして当時はこうした日本の個人投資家を総称して「ミセス・ワタナベ」などと呼んで報じるメディアもありました。

1998年以前は外国為替証拠金取引とは外国為替公認銀行でのみ取引することを許された取引でした。当時は一瞬たりとも気を抜くことができない緊張感に満ちた取引であるとして外国為替証拠金取引の厳しさぶりが噂話になるようなこともありました。

外国為替証拠金取引の仕組み

外国為替証拠金取引(FX)は通常の外貨預金などと同じように異なる通貨間の売買をすることで利益を得る仕組みになっています。しかし外貨預金が外貨を買うことからしか始められないという限定があるのに対して、外国為替証拠金取引ではいきなり売りから始められるため為替の動向が円高・円安どちらの方向に向いていても利益を得ることができます。

これは空売りと呼ばれていますが、外国為替証拠金取引業者から一定額の外貨を借り受け、それを売ることで取引に介入し、その後為替の変動を見てその外貨を買い戻すことで利益を得るというものです。ちなみに外国為替証拠金取引では取引に参加することを「ポジションを持つ」と言います。

この他にも外国為替証拠金取引ではユニークな用語や取引などがたくさんあります。まず外貨の買いから取引に入ることを「ロング」と呼び、売りから入る場合には「ショート」と言います。

外国為替証拠金取引で利益を得る方法は基本的に2通りあり、1つは普通に外貨を売買して為替の変動によって利益を得る方法があり、もう1つは日本と外国の金利の差を利用して利益を得る方法とがあります。この後者の金利差のことを「スワップポイント」と呼んでいます。

外国為替証拠金取引と言うとごく短時間に緊迫した雰囲気の中で大きな取引を行うと言う状況が頭に浮かぶ人も多いと思いますが、このスワップポイント狙いで外国為替証拠金取引を行っている人の場合は非常に長期間外貨を所有し続けることで持続的にスワップポイントが得られるため外国為替証拠金取引に付きものの緊張感などとはあまり関係がありません。

外国為替証拠金取引の魅力


個人で簡単に取引できる投資と言えば何と言っても株式が歴史も古くお馴染みですが、外国為替証拠金取引(FX)の場合は株式を始める時ほどの予備知識も無しで、その気になればインターネットを利用してすぐに取引を開始できるために非常に身近に感じられると言うのが大きなメリットとなっています。

外国為替証拠金取引ではまず外国為替証拠金取引の業者や証券会社などに口座を設けることが必要ですが、こうした申し込みも現在ではインターネット上のホームページから簡単に行え、またいったん口座を開いたら証拠金の入金などもすべてネット上で簡単に行えます。

もちろん実際の外国為替証拠金取引そのものもインターネットやモバイル、携帯電話などから行うことが可能なため、その点でも取引時間の限られる株式などとは違った魅力を持っていると言うことができます。

また外国為替証拠金取引を語る時に忘れてはならないことに「レバレッジ」があります。レバレッジとは「てこ」のことですが、要するに証拠金などの保証金を業者に委託することで実際の資金よりも何倍も大きな金額の取引を行うことができるというものです。

これは差金決済取引には共通するメリットでCFDなどと呼ばれる取引でも使われますが、レバレッジは少ない予算で大きな利益を産み出すことができる代わりに、為替相場が思わくとは逆に動いた時などは巨額な損失を被ることになります。しかし外国為替証拠金取引の業者では、顧客がこうした事態に陥ることのないように強制決済やマージンコールと呼ばれる保全策を講じることでリスクを回避するような仕組みを取り入れています。

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